コンパクトで高性能なスピーカーで「悪魔の音楽」を敵に
爆音で浴びせる!!!!

1970年代の中ごろは洋モノハードロックとオーディオブームが全盛であり、ヘッドホンで
難聴になるロックファンの若者や彼らがヘッドホンを使用しない場合における近隣への
騒音が社会問題となり、よくニュースで取り上げられたものだ。

当時小学3.4年だった私もAC/DCやKISSのシングル盤を親に買ってもらい、ヘッドホンで
聴きまくってよく注意されていた。近所の男子高校生がいつも部屋のステレオでロックの
騒音を垂れ流し「あそこの家は・・・」等と悪評さんざんだったが、そういうヒトにはすごく
憧れたものである。 当時戦隊ものアニメ「ガッチャマン」を毎週みていたのだが、ロックの
騒音がネタにされたやつだけは今でも覚えていて、それは“ガイジンのハードロックバンド”が
悪のメカに拉致?されてハードな演奏を強いられ、地上の人間に「騒音攻撃」をやらされ
るという話しである。アニメの世界でもロック=悪であった(笑)!

その頃製作された(ベトナム戦争を舞台にした)キチガイ映画の超大作『地獄の黙示録』
で、米軍ヘリの群れが上空からワーグナー作「ワルキューレの騎行」をヘリに装備したスピーカー
で轟かせながら“ベトコン村”をマシンガンやロケット弾で襲いまくるシーン。配給会社がよく
TVで宣伝に流していたのだが、まさに「俺達ハ神サマダ超人ダ、ダカラオマエタチヲ皆始末
シテヤリニキテヤッタゼYEAH!」てな具合のノリで、本当に圧倒される凄さであった。
(当時、嫌いなやつをイジメルときは頭の中に「ワルキューレの騎行」が轟くようにもなった!)
これは味方にとっては士気を昂揚させ、敵には異様な恐怖をもたらし怯えさせる効果がある。

第二次大戦中、戦場の市街地に潜むドイツ軍の戦意を乱すために軍用車両のスピーカー
から米軍は「怠惰な音楽」を流した。同様にソ連軍は「不安を煽る音楽」を流した。
こういった戦法は古代人の頃からあった。大人数で太鼓を打ち鳴らしながら進撃し、敵や
敵地住民を威圧しながら攻めるようなやり方だ。「心理戦」の歴史はかなり古い。

1990年代のはじめ頃、パナマの独裁者ノリエガ将軍が立て篭もる宮殿に米軍は大音量で
ガンズ&ローゼズやB・スプリングスティーンを数日間か十数日か数十日間かは忘れたが、
ぶっ通しで浴びせ続け、遂に投降させてしまった。(その上、彼が宮殿でブードゥー教の儀式
を行っていたとか、何かわくわくするような話しもオマケについてきた。)

・・・・そして2003年以降、米軍はイスラム勢力に向け、彼らにとってまさに「悪魔の音楽」
であるハードロックやヘビメタを浴びせ続けている。メタリカやAC/DC、故ジミ・ヘンドリクスが
よく使われているらしいのだ。 楽曲を勝手に使われるアーティストにとって不本意なのか
それとも愉快なことなのか知らぬが、たいへんに興味と好奇をソソルおもしろい話しだ。

画像のハンビーはドラゴン製1/72スケール。輸入CDより安い値段で買えた。
オモチャではなく音楽系コレクショングッズのひとつとして捉えている。