インダストリアル・メタルの重鎮、ミニストリーによる'60〜’70年代のロックやブルースの名曲カヴァーアルバム。
たいへん心憎いギミックである。(・・・・・しばらく前からよく聴いていたのだが、つい最近まで気がつかなかった)
ディスクをカパッと外すと、ケネディの頭蓋が“カパッ”である。

このアートワークは“表向き”の検死報告書からのイメージだ。
ケネディは後からではなく至近距離で前から撃たれたのが真実であろう。
暗殺事件の真相はいまだに隠蔽(COVER UP)されたままだ。
その事をを名曲のカヴァーとかけたセンスはブラックで極上のものだ。

思えば、ケネディ暗殺以後、ロックは狂気や暴力、薬物による意識拡張や悪魔崇拝といったものと急速に融合しはじめ、
それまでの軽薄な古きよき’50sロックンロールとは
別物ともいえる“負の魔力”をもった巨大なカルチャーに育っていった。
アメリカの未来への希望の死。それに続くベトナムでの長期にわたる狂った戦争による国内での混乱と、古きよきモラル
の崩壊こそが陳腐化したロックを再構築し変貌させたのである。
・・・ケネディはロックの進化に必要な生け贄だったノダ。
このアルバムのアートコンセプトはそんなものではなかろうかと、 管理人はよむ。

裏ジャヶではバンドの中心人物がライフルを持ち、ケネディ暗殺犯に扮していて過激だ。