毒々ミニチュア館管理人の映画回想録キラークラウン」

この作品を90年代だったのか、2000年代にはいってからなのか、全然はっきりしないが、
深夜か午後のTVでたまたまみた。それも途中からであり、ただTVをつけているだけで
ろくに見向きもしていなかった。「どうせ子供だましのバカ映画なんだろ!」という感じでいた
のだが、あるシーンが目にとまり、続きにもひきこまれて最後まで夢中になってみた。
こんな不思議でタノシイ映画があったとは!・・・・と、見終わってふかくその残像に浸ってしまった
しばら〜く経ってから、再びこの映画のことがとても気になってB級ホラーなどの本をあたるも、わから
なかった。(管理人はこの映画のタイトルも知らなかった。)
つい最近であるがホラー系フィギュアのサイトを眺めていたら、このキモグロいピエロのマスクが
見つかり、映画のタイトルは「KILLER KLOWNS FROM OUTER SPACE」(87年)
と判った。さっそくオークションを検索しビデオを180円で入手した。(DVDも三千何百円かで出ていた)

 届いてから1回みただけだがやはり管理人のココロに永くひっかかていただけある傑作であった。

サーカスのテント風の大型UFOが町にやってきて、町の人間たちをピエロタイプの極悪宇宙人が
襲うのだが、最初のうちは人間たちとのやりとりがほのぼのというか、マヌケで可笑しい!
暴走族にいんねんをつけられ乗っている自転車をこわされたりもする(笑!)しかし本性をあらわに
しはじめると片っ端から家々を襲い、町はパニックになる。 町のひとたちを次々と赤い綿アメ状の
繭にしてUF0の中へ運びストローを刺して血を吸ったり、警察署長の背中に腕をぶちこんで
腹話術の人形にして殺害したり、手でかわいい影絵を作ってみせ町のひとをとりこにし、影絵が
さいごに怪獣の姿に変化し町のひとを食べてしまうとか、警備員にクリームパイをぶつけまくって
クリームのかたまりにしてでかいサクランボをトッピング、そのクリームの下で警備員は溶けて骨に
なったりとか痛快である。やっていることは酷いが陳腐なリアルグロ描写にもならずただただ大笑いである。
「クズSFホラー」と云われてはいても、センス・ユーモアが秀逸ではないか。
ラスト、ピエロタイプの宇宙人と若い警察官らとのバトルは町の遊園地ではじまるのだが、それは
悪趣味で怪しい迷宮を彷徨っているようなチープな愉快さたっぷりの映像世界であった。

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