毒々ミニチュア館管理人の映画回想録:『未来惑星ザルドス』

映画のあらすじ(管理人がTVの再放映でみたままです);
 現代文明が滅亡した後の未来世界で人類の生き残りは
特別エリアに棲む、超能力者を中核とした不老不死の
貴族階級と 隔絶した土地で食料を生産する奴隷階級
(言語が操れない)に分断されている。
奴隷の人口を「虐殺」によって調節を行う特権階級が、
野蛮で残忍な兵士の集団である。彼らが畏怖し崇め
る神
が空中を飛行する巨大な石の顔「ザルドス」で
ある。しかし正体は貴族の特別エリアに奴隷から収奪
した食料を運ぶ輸送船にすぎない。
あるとき、
野蛮な兵士の中の一人が知性にめざめ、神「ザルドス」
に疑念を抱き、中に乗込み特別エリアに侵入、貴族の
支配と不老不死のシステムを崩壊に導く・・・・

小学5年の頃であったろうか、ある晩TVの洋画劇場で、
怖い顔をしたでっかい石の顔が空をとぶ不気味な場面
その中に乗り込んだ男の物語を半分近くまで観た・・・
半分近くまでというのは、なにやらエロくせえ場面になり「揉まれるおっぱい」が
でてきたので親がチャンネルを変えてしまったのだ。
それで終わってしまったのであるが、「スターウォーズ」みたいのがSF映画だと
思っていた自分には、その映画の野蛮で荒廃した場面や
古代ギリシャやローマを思わせるような頽廃的な豪華さの雰囲気が
とんでもなく異質で怪しい謎めいた世界として心に刻み付けられた。
「これはこども向けじゃないすごいSF映画!」
(全部みてもいないし、第一難しくてよくわからない展開だったのだが)感嘆したものである。

翌日友達に「きのうのやつみたか!」きいてもろくな反応はなかった。
つまらないからみなかった、わけがわからない といった感じで 自分は浮いてしまった。
まあ、登場するメカが「石の顔」じゃどうしょうもないだろう。
みんなの見たいのはキラキラゴテゴテの宇宙戦艦とか何とか光線をだす戦闘ロボットだろう。
それに比べて昨日の映画は馬に跨った野蛮な男たちが旧式のライフルを掲げ
「石の顔」を神として崇める、なんて古臭い場面であろう・・・無視されても
しかたのないことだ・・・  
しかし自分は「怖い石の顔」にとりつかれてしまったのである、
まわりの奴らが永井豪の『けっこう仮面』をキャーキャーいいながら廻し読みしているのを
横目にどこかで拾ってきた汚いレンガを釘で無心に彫り続け
「怖い石の顔」のようなモノに仕立て、手に持って「ごぉ〜ん」とか「ぶぅーん」とかいって
飛ばしている気持ちになったのである。
自分も映画にでてきた野蛮な兵士になって
「石の顔」からざんこくな命令を受けたいと思ったりしていたのである・・・・・。